子供が病気になった場合には、先ず診察を受けに行くのが小児科の病院です。勿論、明らかな怪我の場合には外科に行くのですが、それ以外については、小児科になります。
そのために、小児科の病院の診療内容は、循環器、代謝、内分泌といった事柄から、栄養やアレルギーといった生活習慣にも関係するもの、それに免疫や血液の病気、悪性腫瘍、腎臓などの内臓関係、そして神経や脳に関することまであります。これらの診療科目全般に詳しく精通しているわけではありませんが、子供が病気になった時に、それがどのような病気であり、小児科の病院で対応しきれない場合には、どこの専門科を受診するべきかを適切に指示することも、小児科医にとって重要な仕事です。
また、特に子供がかかり易い、はしかなどの感染症の予防のための予防接種全般についても精通していなければなりませんし、そのような感染症にかかってしまった子供の診療を行うことはもちろんのこと、感染症にかかった子供が待合室に多くいるような状況では院内感染も心配しなければなりませんから、診療内容によって診察時間を分けて診察を行うこともあります。また、子供といっても新生児から高校生程度の子供まで、多岐にわたりますから、それぞれの年齢で起こりやすい病気についても精通しているのです。