がんの主な一つの治療法の一つに外科手術があります。この手法は、想像通り、癌組織を切り取って除去する方法です。完全に取りきることが出来れば、細胞の増殖がなくなり、完全に治す事が可能となります。最近では、部位と程度によって内視鏡的に手術を行う事ができ、全身麻酔を行う必要がないため、身体への負担が小さくなります。
しかし、デメリットもあります。癌細胞が一つの塊として存在している場合には、肉眼でも確認できるため除去できますが、細胞レベルで転移があると手術での除去は不可能となります。進行性の癌でも外科的手術は可能です。範囲を広く除去するなどの対応が行われますが、目に見えない部位の取り残しがある可能性もあり、再発の恐れがあります。範囲を広く除去するということは、健康な部位も除去してしまう事になります。その影響により、その臓器の機能が低下してしまいます。そのため、手術後は機能障害が生じてしまう可能性もあります。
また、執刀医とチームの力量によって、手術後の効果にバラツキが考えられています。明らかに解かる医療ミスでないと、手術中の状況は親族や本人には解かりません。さらに、転移や再発があったとしても、手術に問題があったかどうかは不明のままになってしまいます。そのためにも、事前に病院のチーム体制や執刀医を調べて手術を受ける必要があります。