耳鼻咽喉科では、主に耳と鼻とのどに関しての病気を診療いたします。耳鼻科の診療内容は、扁桃などの咽頭疾患、声帯ポリープ・声帯結節などの喉頭疾患、中耳炎・感音難聴・前庭疾患などの耳疾患、副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎などの鼻・副鼻腔疾患、リンパ節炎・甲状腺腫瘍などの頸部疾患、唾液腺疾患、喉頭癌・咽頭癌などの頭頸部悪性腫瘍と非常に広範囲の疾患を診療します。
また、耳鼻咽喉科では、聴覚(聞く)、嗅覚(におう)、味覚(あじわう)、平衡感覚(バランスをとる)といった感覚を扱う診療科でもあり、耳、鼻、のど以外にも、だ液腺(耳下腺、顎下腺)、頸部(首)、めまいも対象としています。
電灯のあかりをこの反射鏡に反射させて狭いところを照らす額帯鏡は、最近では耳鼻咽喉科医しか使いません。
どんなに狭く曲がった耳の中もこれで観察できる耳鏡、鼻の穴を観察する鼻鏡、扁桃やのどのつきあたりを観察する舌圧子、耳垢取りの耳垢鉗子、耳垢を軟らかくする耳洗水銃、内科医の聴診器にあたるフレンツェル眼鏡など、耳鼻咽喉科の医者の診療器具には、時代劇に出てきそうなものがあり、耳鼻咽喉科に親しみがある分、治療をないがしろにする傾向があります。
耳・鼻・のどは、いずれも日常生活に直結するもので、治療が送れると改善しない疾患が潜んでいることもあり、早期に耳鼻咽喉科に受診し、的確な検査と治療を受けることが大切です。