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日本国内における医師の転職事情

日本の医師不足がどれぐらい深刻化ご存知でしょうか?経済協力開発機構(OECD)のデータによると、日本の(人口100万人当たりに対しての)医師数は、当該26か国中25位だそうです。このような状況ですから、診療科によっては最下位になっているケースも多いはずです。

医師数を増やす努力は行政も必死に行ってはいるものの、現状で不足している状況はなんとかできないものでしょうか?実は医師数が不足しているだけではなく、医師の所在についてバランスが悪いということもその原因の一つだと言われています。

例えば、関東だけ見ても、実は東京の医師求人よりも千葉の医師求人の方が報酬が良いというケースもあります(出典:医師求人サイト『ドクタービジョン』)。これは東京が医師集中エリアだからです。当然医師に対しても需要と供給という原理は働きますから、医師が余っている地域では報酬は安くなります。逆に現代日本における医療崩壊の象徴とも言われている千葉県では深刻な医師不足であるために報酬が高くなっています。

ただ、医師だって、医師である前に一人の人間です。自分のキャリアを考えて東京に勤務する医師は多いのです。それだけ東京にはキャリア形成に役立つような魅力的な施設が多いということですが、一方で、キャリアよりもプリベートを充実させたいという医師だっているはずです。そう、医師も人間である以上、キャリアの思考は人それぞれなのです。

そんな、医師のキャリア形成を応援するのが先にご紹介したドクタービジョンのような医師専門サイトの存在です。一般企業の転職では人材コンサルタントを使うことも今や普通ですが、人材紹介会社を使うことで得られるメリットとはどういったものでしょう。

やはり、人材紹介会社を使うことで、多くの転職先が紹介してもらえるため、自分の望むキャリアを実現しやすいということがあります。その他の職場環境、報酬交渉なども行ってもらえるのが医師に関わらず、人材紹介コンサルを使うメリットなのです。

新しく医師を作るのにはまだまだ時間がかかるでしょうが、こういった医師求人サイトのコンサルタントを利用して、医師それぞれの理想のキャリアを実現しながらも、医療不足地位にまんべんなく配置できたらいいのでしょうけどね。ただ、各地方行政も医師を誘致しようとしたり、地元出身の意思を囲い込もうとしたり、行政も色々と努力をしている現状です。医師がどこに努めても理想のキャリアが形成できるようになればこの状況も少しは変わるのではないでしょうか。

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